弁護士の就職と若手弁護士の仕事 blog

弁護士の就職と、若手弁護士の仕事について、まもなく中堅に差し掛かりそうな弁護士が知っていることを記録するブログです。

就職活動 面接対策

弁護士の採用活動をしていますと、面接対策というほどではないのですが、面接で好印象の発言、避けるべき発言があるような気がします。

全く専門外のことでお恥ずかしい面もあるのですが、これから就職活動をされる方に、多少でもご参考になりましたら幸いです。

 

1 好印象の発言、態度

・質問をよく聞き、聞かれたことに正面から回答する(AかBかと聞かれたら、まずはAかBかを端的に答える。説明したいことは端的にその後に話す。言い訳から入り、結論どっちなのと思わせる回答はまずいと思います。1年目の弁護士は毎日怒られながら必死についていくというのが普通なので、先輩弁護士の指導を受け入れず理由もなく反論してきそうな方は敬遠されるかもしれません)

・謙虚に答える(間違っても上から目線で話をしない。そのような方は稀ですが・・)

・事務所のこと、弁護士のことをよく調べていて、志望動機をそこに結び付けている(一般の就職活動の本に載っていそうなことで恐縮ですが、特に中規模、小規模で倍率がものすごく高い事務所への就職活動では重要です。意欲がなければ最後まで残れません。なお、事務所の代表格の弁護士の仕事の一端を知るために、判例検索や論文を検索してざっと見てみると、面接が進んだ時の話題につながることがあり、またその先生の人となりを知ることもできて有益かもしれません。)

・メールは的確な内容でクイックレスポンス

←ビジネスメールの書き方の本を一読しておくと役に立つこともあるかもしれません。ネット検索して書き方を見ておくだけでも有益です。事務的な連絡でも必ず丁寧に返事をする、できれば1時間以内に返事をする、などちょっとしたことが好印象につながることもあると思います。

・履歴書などの必要資料に誤記がなく必要な情報が漏れなく書かれている

←これは案外注意です。履歴書に誤字、脱字があると、それだけで基本的に不採用とする事務所もあると聞いたことがあります。細かいことですが初めの印象に影響しますので、できる限りのものを仕上げる意識は大切かもしれません

 

 

2 避けるべき発言・態度

・教えてもらえますかと聞く(企業法務系事務所では、入所すればもちろん先輩弁護士から手厚い指導がなされるのが一般ですが、入る前から「教えてほしい」という態度は嫌われがちです。謙虚でありながら、自分から積極的に学びます、という態度の方が好まれやすいです)

←研修制度はありますかなどの質問は全く問題ないと思いますが、ニュアンスに注意する必要はあるかもしれません。

・●●という仕事は●●だ、などとやったこともない弁護士の仕事を先入観や決めつけで語る(志望動機と結び付けてある程度仕事の内容を想定して話すことは必要ですが、経験したことがないことを大きく語るのは避けるとよいと思います。)

・横柄、尊大な態度(当然かもしれませんが)