弁護士の就職と若手弁護士の仕事 blog

弁護士の就職と、若手弁護士の仕事について、まもなく中堅に差し掛かりそうな弁護士が知っていることを記録するブログです。

弁護士の就職⑥ ロースクールは高学歴といわれるところに(企業法務系事務所への就職を目指す場合)

これまでご紹介した通り、特に中規模以上の企業法務系事務所への就職を目指す場合、学歴は相当に高いものが要求されます。

場合によっては、入るだけでほぼ自動的に足切りとなってしまう大学院も、現実としてはあり得ます。そのため、企業法務系事務所を目指したい学生の方は、授業料が安いとか、家から近いなどということよりも、しっかりと入試の対策をして、高学歴といわれる大学院に入るべきであることは、統計上明らかだと思います。

具体的には、東大、京大、阪大、一橋、慶應、早稲田(旧帝大、中央)のどれかには入っておくべきです。このような情報を知らずに、事実上希望する就職先に入るチャンスを絶たれてしまうことが仮にあるとすれば、あまりに不条理で不幸なことだと思います。

たとえば四大を見ると、ほとんどの弁護士の出身大学(大学院)が上記のものになっていると思います。

中規模事務所でも、傾向はほとんど同じです。上記以外の出身大学(大学院)の弁護士は極めて少ないの現状だと思います。

小規模事務所では、毎年新人を採用するわけではないので、もう少し幅が出るかもしれないのですが、一般民事の事務所と比べると、出身大学(大学院)が偏る傾向にある気がします。外資系やブティック系事務所の状況は、中規模事務所とほぼ同様です。

 

一般の就職活動でも同じかもしれませんが、学歴についての現実はとても厳しいので、これから法曹を目指される学生の方は参考にして頂けますと幸いです。

(なお、当然ながら、特定の大学をよいとか悪いとかいうつもりは毛頭なく、統計上明らかな結果を書かせて頂きました。)

予備試験に合格した場合であっても、大学や大学院の学歴が重要な選考基準となることは変わりません。