弁護士の就職と若手弁護士の仕事 blog

弁護士の就職と、若手弁護士の仕事について、まもなく中堅に差し掛かりそうな弁護士が知っていることを記録するブログです。

弁護士の就職⑦ ロースクールから四大、準大手事務所を目指すには

前の記事で、四大や準大手事務所を目指すには、

・学歴

・成績

・年齢

・予備試験合格の有無

などが選考基準になることを書きましたが、

仮に、四大や準大手事務所への採用実績がない又は少ないロースクールに入った場合は、成績がどれだけ良くても、過去の例に従えば、四大や準大手事務所に入ることはできない、又は極めて難しいということになってしまいます。

予備試験が始まる前は、そうなるとどうしようもないという状況もあり得ましたが、今は予備試験があります。

予備試験に、特に良い順位で合格できれば、学歴や学校の成績は水準に満たなくても、目標の事務所に入ることができる可能性があります。

したがって、早く法曹を目指すためにも、目標の事務所に入るためにも、ロースクールに入るかどうかにかかわらず、今は予備試験の合格を本気で目指すのが第一とも言えると思います。

 

法曹業界も、就職活動では相当な学歴社会なので、採用実績がない又は少ないロースクールや大学から四大、準大手を目指すのは、不可能と考えておくべきです。残酷な現実を受け止め、予備試験の合格を目指す、これがベストの選択肢になると思います。

 

ちなみに、日本国内では最高峰の学歴とされる東大ロースクールに入った場合、東大ローでは成績順にブロック分けされ、1ブロックから4ブロックまでに分かれているようです。私が知っているのはかなり前のことですが、このうち1ブロック、2ブロックであれば四大の面接にも基本的に呼ばれる(すなわち内定の可能性も相当にある)一方で、3ブロック以下だと厳しくなるという状況でした。昔の情報ですが、東大ローでさえも上位に入らなければ四大(場合によっては準大手にも)に入ることはできないという現実があります。現在もこの状況が続いているならば(おそらく近い状況は続いていると思います)、東大ローに入った場合も、予備試験に合格することが、企業法務系事務所を目指すうえでは最大の近道になります。