弁護士の就職と若手弁護士の仕事 blog

弁護士の就職と、若手弁護士の仕事について、まもなく中堅に差し掛かりそうな弁護士が知っていることを記録するブログです。

弁護士の就職⑩ ロースクールではどう過ごすか

企業法務系事務所への就職を目指す場合、ロースクールではどのように行動すべきかも、踏まえておく必要があります。

選考基準は前の記事に書かせて頂いたとおり、学歴、成績、年齢、予備試験合格の有無などですから、ロースクールの修了時にこれらのパラメーターができるだけ高くなるように(より正確には、ただ高くなればいいのではなく、当該ロースクールからの就職実績に照らして、選考基準をクリアできるだろう成績等に到達し、それを超えるように)、勉学に励む、ということになります。

東大のブロック別成績で、基準クリアのために現在も2ブロまでに入るべきなのであれば、1ブロか悪くても2ブロに入るように、必ずしも司法試験の勉強に直結しなくても、ロースクールの成績を上げるための戦略を練る必要があります。授業の取り方も工夫が必要と思います。

ただ、現在は予備試験合格の有無の影響が非常に大きいと思われるので、まずは在学中に予備試験に合格すべく全力を挙げる、これが一番でしょう。予備試験の受験勉強とロースクールの試験が重なる場合、非常に対応が悩ましいですが、以上の現状、選考基準を踏まえて、自分にとって最も合理的な選択肢を取ることが、企業法務系事務所への就職確率を上げることになります。

英語ができると多少有利という時代もあったのですが、今は英語を勉強している暇が合ったら予備試験の勉強をすべきでしょう。

なお、学歴選考基準に満たない可能性が高いロースクールの場合は、いくら良い成績をとっても(主席でも)、面接にさえ呼ばれない可能性を覚悟しなければなりませんから、予備試験に合格するというのが最優先になります(それでも呼ばれないという可能性もあるので、ロースクール選びは慎重にすべきです)。