弁護士の就職と若手弁護士の仕事 blog

弁護士の就職と、若手弁護士の仕事について、まもなく中堅に差し掛かりそうな弁護士が知っていることを記録するブログです。

弁護士の就職⑫ 学部、ロースクールの成績について

学部やロースクールの成績が就職活動にどの程度影響を及ぼすかについては、事務所により評価が異なると思いますが、大まかな傾向として、

学歴ほどではないが、成績もそれなりに評価対象になる(重要である)

といえると思います。

 

以前の記事で東大ロースクールのブロック分けの話を書かせて頂きましたが、これも同じ話です。東大ローでは、少なくとも以前は、4ブロックあるうち2ブロックまで(上位半分)に入っていることが、中堅以上の企業法務系事務所では重要な指標になっていました。

ロースクールまで出ている場合、感覚的なお話で恐縮ですが、ロースクールの成績の方が重視される(学部の成績は、GPAの平均などが良く分からないことも多く、あまり悪くない限りさして考慮されない)気がします。

いずれにしても、どの大学、どのロースクールであっても、上位25パーセント程度には入る成績を取っておくのが無難だと思います。予備試験合格の場合、それが就職活動において圧倒的なステータス(有利な選考材料)になるので、それほど重視されないことが多いとは思いますが、学部やロースクールの成績は、普段からやるべきことを頑張ることができる能力の証明として、仕事を始めてから最も重要といってもよい指標になるという面もありますので、手を抜かずしかるべく成績は取っておくのが良いと思います。

企業法務系事務所を目指すうえで必ずしも有利とはいえない学歴の場合は、成績もその分上位を取っておくのが無難、ということは言えると思います。一般的には、予備試験や司法試験の勉強をしかるべく進めることができている場合は、学部やロースクールの成績で上位を取ることは難しくないはずです(と事務所の採用側は考えている、ということになります)。